映画や小説を見る時、ほとんどの人は主人公に対して感情移入しているのではないでしょうか。
主人公の感情、切なさや痛み、あるいは喜びや怒りなどの気持ちに共感すると、よりストーリーを楽しめます。
その一方、ストーリーの主人公に感情移入できないような内容だった場合、「つまらなかった」「良く分からなかった」と見た人の評判はマイナスになりがちです。
どんな物語でも「自分が感情移入できるかどうか」は作品を評価する重要なポイントです。
自分を主人公にダブらせて見ているからこそ、主人公が劇的な展開に巻き込まれ、活躍している様子を見て爽快な気分、満足した気分になれるのです。

アクションやSFのように現実離れした設定の作品であれば、主人公に感情移入できるかどうかについて気にする人はあまりいないかもしれません。
しかし、もし仮に恋愛をテーマにした映画で納得できる結末の作品と納得できない結末の作品がひとつずつあった場合、おそらくほとんどの人は前者を好意的に評価するのではないでしょうか。
納得とは頭でするものですが、ある意味感情によって左右される現象でもあります。

映画や小説を見て、「もし自分が主役なら、このような展開と結末がいい」と、ストーリーを頭の中で思い描く人もいるでしょう。
運命的な出会いを果たし、離れ離れになってしまった登場人物の再会、ハッピーエンドを期待するはずです。
自分が主役の気持ちになれるからこそ、恋愛映画を楽しめます。
それを現実に当てはめた時も、たいていの人はハッピーエンドを期待して恋愛に向き合っていると言えるのではないでしょうか。

ドラマのような出会いを期待して、アプリなどのバーチャルな世界に活路を見出す人もいるでしょう。
アプリ越しの顔の見えない相手とは、非日常の感覚を味わえるドラマチックな恋ができるはずです。
スポットライトを自分にあて、映画の主人公のように様々な恋愛の形に挑んでみるのもたまには良いでしょう。